2018年1月1日
初日の出より前には行けなかったので(初めから違ってすみ
ません)午前中に静岡県吉田町川尻にある湧き水を汲みに行
きました。
今回淹れるお茶は、昨年「日本茶アドバイザー」の資格を取る
際に実習で手揉茶を作る体験をさせていただき、その際に頂
いた、手揉茶を淹れます。
新年なので、すこし良いお茶を淹れます!
手揉茶なので、茶葉が針のように細く、縦に長いです。
機械で作られたお茶とは違い、葉は大きいです。
さて、汲んで来た水を、まずは薬缶に入れて沸騰させます。
その後、湯冷ましと湯呑を使ってお湯を冷まします。
今回の手揉茶は、摘採時期が秋番茶の硬い茶葉なので、お湯の温度は60度~70度位です。(新茶の手揉茶だと、もう少し温い温度で淹れてください。それによって、抽出時間も長くなります。)
お湯は、もう少し少なくて良いです。お湯は茶碗の8分目までの量にしてください。
お湯を冷ましている間に、手揉茶を急須へ入れておきます。
茶葉は、今回は3人分ですので、6g入れます。
目分量なので、これくらいですかね?もう少し多くても良いかな?
本当は、ちゃんと測って入れてくださいね。
約60度位にまで下がったお湯を、急須へゆっくり入れていきます。
お湯を入れてすぐの茶葉の状態です。
少し葉が開いてきています。
蓋をして、今回は1分30秒~2分、抽出させます。
※高級煎茶はぬるい温度のお湯で、ゆっくりと時間をかけてお茶を抽出さてください。時間を掛けてお茶のうま味成分であるアミノ酸を溶出させてください。
2分経ったら、廻し注ぎで、湯呑に注いでいきます。
若水で淹れた手揉茶ができました。
普通煎茶や深蒸し煎茶に比べてお茶の色は薄いです。
口当たりはトロリとしています。口に含んで、すぐに凝縮された強いうま味を口全体で感じました。飲み込むと、鼻にお茶の良い香りが抜けていきます。
湧き水で作った為か、いつものお茶より角が無く、まろやかで優しい口当たりです。お茶のトロリとし口当たりと違って水j自体が優しい感じがするので、お茶が優しく、柔らかい感じがしました。
錦色透明(きんしょくとうめい)という言葉をご存知でしょうか?
これは、良質な煎茶になるほど、お茶の色は透明に近くなっていく事を表している言葉です。
今回、言葉の意味を体験できる、良い機会になりました。
1煎目後の茶葉の状態です。
葉が開いていますが、葉の捻りを見ることができます。
普通煎茶よりも葉が大きいため、お茶の葉の形を確認できます。
今回、若水でお茶を淹れて思ったのは、手間がかかりますが、その分とても楽しかったなと、思いました。朝から水を汲みに行き、水を沸騰させたり、お湯を冷ましたり、時間を掛けてお茶を抽出させたりと、1杯のお茶を作るのに、1時間以上は掛ったかと思います。
時間を掛けた分、期待もかかりますし、お茶が入った時の嬉しさも倍増しました。
いつもは時間に追われがちですが、お正月くらいはこういった時間を作って、家族をおもてなしするのも大切ですね。
日本の昔からの風習を大切にできたらな、と思います。